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咳の爺婆尊
境内右手に風外和尚禅師(寛永年中の人)自刻の父母の石像があります。風外禅師は相州真鶴(神奈川県真鶴町)山中の一洞穴で求道生活をしていましたが、自ら刻んだ父母の像に、朝夕の孝養を怠らなかったといわれています。その後小田原城主の当山開基稲葉正則公が、風外和尚の温情に胸打たれて、江戸下屋敷にて供養をしておりましたが、同公の転封に伴い、菩提所である弘福寺に祀らしめたものです。
風外和尚の「風邪の外」の文字より風邪除けのご利益があろうと民間信仰を集めております。人呼んで「咳の爺婆尊(せきのじじばばそん)」と称し、口内にやむものは爺に、咳をやむものは婆に祈願し、全快の祈り、煎り豆に番茶を添え供養する習わしが伝わっています。
朝日新聞 2015年1月28日 水曜日
弘福寺『咳の爺婆尊』が紹介されました
爺婆尊参詣土産の「せき止め飴」
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